シンガポールの思い出

2010-2014年、星国に滞在していたときの記録

英語でコミュニケーションするコツ

はじめに。私の英語は決して「上手」で「流暢」ではありません。自分が英語で話す様子を聞いたら、だいたいの人が「カタカナ英語だし文法崩壊してる」と感じると思います。が、まあ一応シンガポールで家探しして、現地人向け価格帯のお店で買い物して、米系企業で働いて、現地の友人と遊んで・・・と、日々の生活と仕事には支障がない範囲で外国語を使えている2010年の自分による、未来・過去の自分に向けてのメモとして。コツというよりは心構えというノリで書きます。

顔をしかめられようが、「なに?」って顔をされようが、最後まで話し通す 日本語でも同じだけど、話を途中でやめてしまったり途中で(自信がなくなったりして)声が小さくなってしまうと、どんなに良いことを言っていても肝心のメッセージが伝わらない。自信があってもなくても、話し始めた以上は語尾まできちんと胸を張って話と通すこと。だいたいの聞き手は自分が思ったよりも我慢強く聞いてくれている。

たくさん話す・何度も話す 相手が自分の(ネイティブではない、日本人的アクセントのある)英語の発音に慣れてくれるまでには、ある程度の分量を話す必要がある。ラジオ英会話も1年間ずっと聞いていると、だんだんと先生たちの発音に慣れてきて早口の会話も理解できるようになる。それと同じ原理で相手に自分の発音に慣れてもらうと、コミュニケーションが円滑に進むようになる。特に仕事上で関係のある相手に対してこれは大切&有効。臆せずどんどん会話して、日本人英語に慣れてもらおう。

「Pardon?」「Sorry?」と言われたら同じセンテンスを大きな声で、クリアに言い直す 「Pardon?」と言われて「やばい!伝わらない!自分の英語が間違えていたのか?」と思って違う表現を考える・・・のもいい心構えだけど、まったく同じセリフをクリアな発音で言い直すだけでも分かってもらえることは多い。日本語でも「えっ、なに?」と言う・言われることを思い出そう。単純に聞こえなかったり、かつぜつが悪かったりして純粋に聞きとれないことはあるものだ。英語の「Pardon?」も「えっ、なに?」と思って、まずは焦らずに大きくクリアな声で言い直してみよう。

胸を張って話す 自分も含めて、声が小さい人は多い。もともと声量があれば良かったのだけれど、あいにく自分の声は小さいしお世辞にも通りやすい声ではない。腹筋を鍛えるのも大切らしいけど、まずは胸を張って大きな声で話してみよう。どんなに良いことを言ってても、聞こえなきゃ伝わりようがない。

相手の発言をよく聞く 往々にして会話のトピックは自分が思うよりも早く移り変わってしまうもの。何について話しているか? 何について盛り上がっているか? 何について質問されているか? まずは相手の言葉を受け取らないと、会話のキャッチボールはできない。まぁ母国語でも会話のキャッチボールにならないこと・ならないひとはいるけど・・・ 。相手の話を聞かずに思い込みで一方通行な話をしないように。わざと独演会を開催するという高等テクもあるけどね。

勉強する/アンテナを広げる おはようとかこんにちはとか、あれが欲しいとかこれが食べたいとか、そういう単純な会話はずっと住んでいれば問題なくできるようになる。でも自分が興味があること本当に好きなことについて満足に話すのは、日本語でも英語でも簡単ではない。出版の仕事をするために出版の勉強だけしてもコンテンツを作り出すことはできないのと同じように、英語で生活するために英語それ自体の勉強だけしても面白い(中身のある?)会話はできないんじゃないかな。

参考エントリ:「外国に行くと、外国語に慣れることはできる。でも、上達するかどうかは別の話」 帰国子女がすべからく外国語の達人という訳ではない 海外に住むと英語が上達するのか