シンガポールの思い出

2010-2014年、星国に滞在していたときの記録

Borneo, Mulu(ムル)に行ってきた その3

その1 その2

3日目は半日しか時間がないのでツアーには参加せず、ガイドなしで行ける滝を見に行った。

この標識を見つけたら、舗装された道を外れてけもの道を歩いていく。 Mulu, Malaysia

けもの道らしいけもの道で、歩いていると蚊がよってくる、気を抜いていると脚にヒルが張り付いている、足下をよく見ていないと泥沼にはまる、となかなか険しい道のりだった。 Mulu, MalaysiaMulu, Malaysia Mulu, Malaysia

ヒルが怖くて&蚊が耳元にたかるので)悲鳴をあげつつ、どうにか滝に到着。水がとてもきれいで、本当に透き通っていて感動した。足を踏み入れると木の葉が堆積していてふかふか柔らかい。木の葉から泡がぷくぷくとわきあがっていて、水はこうして浄化されていくのだーということを目の当たりにした気がした。 Mulu, Malaysia Mulu, MalaysiaMulu, Malaysia

滝を見終えてロッジに戻って、宿をチェックアウト。 当初の予定では、この日(3日目)の午後にムルを発つ予定だった。 Mulu, Malaysia Mulu, MalaysiaMulu, Malaysia Mulu, MalaysiaMulu, Malaysia Mulu, MalaysiaMulu, Malaysia

しかし、霧が出始めてしまい飛行機がキャンセルになった。小さい空港なので電光掲示板はなく、待合室に係員がツカツカと歩いてきて「this flight has been canceled」と一言発しただけ、一瞬なにが起こったのか理解できなかった。 キャンセルになった便は、その日のムル発最後便。 そしてムルは、飛行機以外だとめちゃくちゃ不便。船(カヌー)だと所要時間約24時間、自動車でもジープを借りて18時間くらい走り続けないと最寄りの街・ミリには辿り着けない。しかしカヌーやジープは危険なうえに時間は読めないし値段は張るしというわけで、旅行客が使う交通手段としては完全にすたれきっている。航空会社のカウンタースタッフも「ミリに行くには、飛行機しかありません。明日まで待ってください」と繰り返していた。つまり、その日のうちにムルを離れることは不可能になった。

帰りの便キャンセルが決定したときの空模様。雲がもくもく。 Mulu, Malaysia

で。航空会社の手配により2日目にちらりと触れた「Royal Resort Mulu」というリゾート施設に泊まることになった。素晴らしいリゾート施設だったけど、(リゾートを楽しめる精神状態になかった影響を差し引いても)私は国立公園内のほうが好きだ。 Mulu, Malaysia

翌日(4日目)午後1時過ぎ、ようやく帰りの飛行機に乗ることができた。さよならムル。ひとまずムルを発つことができて一安心、飛行機の中からアマゾンの写真をたくさん撮った。 Flight from Mulu to Miri Flight from Mulu to Miri

予定から24時間以上遅れて、ミリに到着。しかしミリから先のコタキナバルへの飛行機は代理便なし。出発地のムルでは「他の飛行機へ振り替えるよう、ミリのカウンターに頼んで」と言われたものの、ミリのカウンターに行くと「今日の便はすべて満席」という返事が(!)。

勢い余って次の日(5日目)のコタキナバル発Air Asia チケットを購入してしまった自分のばか・・・。あきらめきれず、この日は夜までずっとキャンセル待ちをしたが、全て空振りに終わった。

8時間くらい?待ったがどうにもならず、カウンターのお姉さんに「また翌朝来てください」とタクシーチケットとホテルバウチャーを渡される。まさか航空会社負担でホテルに二泊もする羽目になるとは。おかげさまで良いホテルに泊まれた(でもフライトキャンセルなんて、もういやだ。うんざり)。

ホテルに居た猫。 Miri, Malaysia

この後もあれこれ波乱ありつつも、連れ合いとばらばらになりつつも、どうにか次の日(5日目)のうちにシンガポールに帰れた。帰国したときは心底ほっとした。めんどうなので詳細は割愛。もしもリクエストあれば書きます。

自分内での教訓:バジェットエアラインを使うときは、トランジットするべからず。

Muluはすごく良いところだったので、また行くかも。