Sun Yat Sen Nanyang Memorial Hall (孙中山南洋纪念馆)に行ってきた
10月10日にリニューアルを終えて再オープンしたSun Yat Sen Nanyang Memorial Hall(孙中山南洋纪念馆)に行ってきた。古くからの飲食店が立ち並ぶBalestier Road近くの住宅街のただなかにある。孫文は辛亥革命(Xinhai Revolution)前1900-1911年の間、シンガポールにも幾度か来て革命の準備を進めたという。その際に彼が寝泊まりした建物がこの「晚晴圆(Wan Qing Yuan)」。同建築を改装して、この孫中山記念館が作られた。歴史的な背景に興味があるひとはWikipediaへ。
中に入ると、広々とした庭園の向こうに白い立派な建物が見える。
カリグラフィがシンボル(↑トップの写真参照)にもなっているWan Qing Yuan。孫文とシンガポールの関係について書かれている(・・・だったと思う。うろ覚え)。
孫文の銅像。その後ろに見えるのがコロニアル調のWan Qing Yuan。開放的なバルコニーが南国らしい。
こちらは側面から撮影したWan Qing Yuan、白く涼やかな2階建て。記念館として、館内には孫文に関係した歴史史料(手紙、地図、当時の写真など)が展示されている。イベントホールや小さなミュージアムショップも入っている。
記念館の入口。10月いっぱいは入場無料で、イベントも色々催されている。自分はChinese Paintingに関するレクチャーに出席した。なかなかの盛況っぷりで館内はあまりのんびり見られなかった。さすが無料大好きシンガポール人。
庭園には辛亥革命の様子を描いた壁画(??未確認)もあった。
行きとは違う出入口から外に出てみると、中国語詩が飾られていた。辛亥革命に関する詩だと思う(自信なし)。
記念館の向かいは公園になっている。その名も中山公園。中国語読みではZhong Shan Gong Yuan(中山公园)。記念碑の下側の文字はピンインではなく英語名、中山は固有名詞なのでZhong Shanのまま。
立地はこんな感じ。MRTで行くのはちょっと不便、バスが良い。詳しくはホームページ参照。
孫文といえばなぜかSun Yat Sen Universityこと孫文大学は台湾ではなく広東(広州)にある。もともとの設立が広東でその場所に置かれたままともいえるけど、なんだかねじれているように自分には思える。孫文の興した国民党の建てた中華民国は後に共産党と対立し、孫文の後を継いだ蒋介石が今の台湾に逃げてそこが中華民国になったわけで、孫文は共産党の敵ともいえるようなものではないのだろうか。蒋介石はだめ(?)でも孫文はいいの? 既成事実として台湾を中華人民共和国の一部にしてしまいたいのかなと考えることもある。(←最近になってようやく教科書レベルを知った状態なので、自分用メモ)