ラマダン期間中 アラブストリートに行ってきた
今年のラマダン(ヒジュラ暦の第9月)は7月21日から始まって8月19日まで。この期間中、ムスリムは日の出から日没まで断食します。そのためこの期間の日中、シンガポールの(イスラム教関連施設の多い)アラブストリート周辺はいつもに比べてかなり静かになります。レストランも空きます。
いっぽう日没後に食事をとるムスリム用に、夕方以降モスク周辺に露店が多数出るそうです。その様子を見に、仕事後に足を運んでみました。
通りの先に見えるのがアラブストリート界隈で一番大きなスルタンモスク。この周辺は中東系レストランやお土産屋がたくさんあるので、お客さんをよく連れて来ます。
8月9日がシンガポール独立記念日なので、7月下旬から8月上旬にかけて国内のそこかしこにシンガポール国旗がはためきます。モスク周辺にひしめく屋台もシンガポール国旗カラーで彩られていました。
屋台での売り物は、もちろん食べもの!
Detes(デーツ、ナツメヤシの果実)。伝統的な断食明けの食事は、まずデーツから始めるそうです。
そしてご飯のおかずや麺もの、ハンバーガーやフライドチキン、そしてもちろんデザートや飲み物の屋台もあります。どの店の食べ物も当然ハラルです。
見ていて興味深いのが、当たり前のこととはいえ、食べ物を買ったあともムスリムの人々は決まった時間になるまで手をつけないこと。できたての温かい食べ物を手渡されても、日没の時間になり、お祈りを終えるまでは口をつけない・・・そんな生活を1ヶ月弱、毎年続けます。自分には想像できない人生ですが、そういう暮らしをする人たちもシンガポールにはたくさんいて(人口の14.7%がムスリム)、そういう人たちもふつうに同じオフィスで働いています、もちろんラマダン中も。
スルタンモスク前の通りにはビュッフェを提供するレストランもいくつかありました。
聖地巡礼 野町和嘉 小西治美 クレヴィス 2010-01-25 by G-Tools |