シンガポールの思い出

2010-2014年、星国に滞在していたときの記録

Walton's Cello Concerto (SSO)

3ヶ月ぶりにコンサートへ。イギリスからチェロソリストを迎えて、目玉曲は表題のWaltonのCello Concertoだった。

Waltonという作曲家のことは初めて知った。YouTubeでさらっと予習してからいったが、さすが1900年代の作曲家で演奏が難しそう+メロディが把握しづらい。技巧的に「すごい」とは思うが、曲を聞いて「きれい」「美しい」とは思わない・・・のは自分だけではないようで、観客席では舟をこぐ人が目立った。自分はちょっとだけチェロ弾きをかじったことがあるので、和音や激速フレーズを颯爽と弾きこなすソリストに対して心の中で「すごい」と称賛しつつ聞いた。 アンコールで弓を使わず、チェロをまるでギターのように(指で弾くピチカートで、それを単音だけでなく和音も交えつつ、しかもかなりのスピードで)弾きこなしていたのもすごかった。 [youtube=http://youtu.be/wdLq0RQWgtE]

ベルリオーズ(の短い曲)、ワルトンと来て、休憩を挟んでから最後はドヴォルザーク交響曲6番。以前クラシック好きな友人に「ドヴォルザークなんて、ずいぶん泥臭いのが好みなんだね」と言われた事があるが、上品ぶった感じがそこまで強くなく、かといって難解過ぎることもないこの作曲家の作品が、私はやはり好きだなーと改めて思いながら聞いた。

また、今日は指揮者が外国から招いたJohn Nelsonというコスタリカ生まれニューヨークで学んだ人で、聞き慣れたSSO(シンガポール交響楽団)のオーケストラ全体にどことなく緊張感があったのも良かった。 [youtube=http://youtu.be/FSddd1LcJow]

 

B002YI2UHW シンガポールの小径で ロイヤルハンチングス gorey records 2010-01-31 by G-Tools