アルメニアに行ってきた 旅のきっかけ
「Where’s Armenia? (アルメニアってどこにあるの?)」と、ある日突然同僚が聞いてきた。
「アルメニア?」 「うん」 「知らない……アフリカらへん?」 「そうかな、中東らへんじゃない? あ、違った、アルメニアじゃなくてアルバニアだ。問い合わせメールが来て」
会話はそこで終わった。いったいアルバニアからどんな問い合わせがあるのかしらんと思いつつGoogleでアルメニアを検索すると、こんなウェブサイトを見つけた。
「不思議な、不思議なアルメニア共和国」 (このページの作者氏は2000年から数年間アルメニアに滞在。古くなっている情報も多い)
旧ソ連ということはユーラシア大陸の北のほうじゃないか、なにがアフリカだ……と自分をとがめつつ、このサイトを通してアルメニアが複雑な歴史を持ち、厳しい経済状態にあることを知った。しかしYerevan(エレバンまたはイェレバン)という首都名には馴染みがないし、具体的なイメージは何もわかないまま。いっぽうで治安は良いと記述があったので「それが本当なら旅行でいっても良いな」と思った。
その後しばらくしてから、ふと思い立って改めてアルメニアに関する日本語情報を探してみたところ、現地に住んでいる日本語教師さんによるブログを見つけた。
「アララトの国からーアルメニア生活記ー」 (この方は国際結婚をなさって今も現地に住んでいるそうで、写真も交えながらアルメニアの様子を伝えている。)
このブログの「観光」カテゴリの記事をあれこれ読んで、アルメニアには古い石造りの教会・修道院がたくさんあることを知る。
またバックパッカー旅行でアルメニアを訪問した人々のブログ・ホームページ報告も複数見かけた。なかでもこちらのページは写真と文章の配分が絶妙で、旅情をかき立てられた。 亜細亜の街角 歴史に翻弄されてきたアルメニア民族の首都(2007年9月)
大学の影響かそれとも欧州で手当り次第に建築物を見た名残りか、はたまたニュータウンで育ったため宗教的施設と疎遠に育った反動か、自分はキリスト教の教会を見るのが好きなので、これは行かねばならぬでしょう……
後押しするように、Flickrでとても美しい写真集を見つけた。特に郊外(それ以外)の風景が素晴らしい。
改めて、これは行かねばならぬでしょう。というわけで、行ってきました。 次回から幾度かに分けて、簡単な記録をアップします。
↓は旅行中の一葉、エレバンから日帰りで行ける距離にあるGeghard Monestry(ゲハルド修道院)。
旅行人163号特集コーカサス〜アゼルバイジャン+アルメニア+グルジア 蔵前 仁一 石井 光太 渡邉 義孝 松尾 よしたか 田中 真知 旅行人 2010-12-01 by G-Tools |