シンガポールの思い出

2010-2014年、星国に滞在していたときの記録

地震おしゃべり in シンガポール

3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震、インターネットで情報収集をしているとしかたないとはいえずーんと来る情報ばかり。一方でシンガポールはあいかわらず天災の「て」の字もなく平和な時間が流れています(在星日本人はみなニュースに釘付けですが)。今日は、そんな南国で行われているおしゃべりをご紹介、久しぶりの雑談カテゴリ記事です。(以下、シンガポール人の友人:S 筆者・かに:K)

FAQ S「地震が起きると机の下にもぐるって本当?」 K「本当」 S「なんで机の下にもぐるの?」 K「なんでって?」 S「地面が揺れて、建物ごと揺れてるんだから、机の下にもぐって何の意味があるの?」 K「そうくるか、上からものが落ちてきたときのためだよ」 S「じゃあ机の下に潜って、机と一緒に揺れるの?」 K「・・・(そんなことを考えたことなかった)。机の下にいれば、ものが落ちてきても怪我しないで済むよ」 S「ふーむ(摩訶不思議な物を見る目つき)」

S「11日の地震はものすごかったけど、日本はそれ以外もしょっちゅう揺れてるって本当?」 K「震度1−2くらいなら日常茶飯事だよ」 S「え”。・・・・・・(なんだそれはありえないという表情)」 K「でもそれくらいならたいしたことないよ、実害もないし」 S「地震が起こったら、毎回机の下にもぐるの?」 K「う。いや、そういうわけでは・・・」 S「ふーん(理解不能な物を見る目つき)」

S「震度1−2ってどれくらい? マグニチュード9ってどういう感じ?」 K「震度1−2は揺れているのにも気付かないくらい、たいしたことないよ。マグニチュード9は自分も体験したことがないけど、あの(仙台の)ビデオみたいな感じ」 S「・・・・・・あんな状態?」 K「信じられないよね・・・」

地震を体験したことがないシンガポール人には「震度1−2はたいしたことない」がわからないようです。「でも揺れてるなんて怖いじゃないか!」というコメントも貰ったことがあります。

11日の地震後、インターネット上では色々な噂が流れています。「チリの地震が起きたときに地球の横を通った彗星が、先週金曜にも地球を横切った。それのせいで地震が起きた」とか「今週金曜に地球が壊れて、世界が終わる。地震はその予兆だ」とか。こういうデマについてシンガポール人同僚と話したところ・・・ S「なんで世界が終わるのはいつも金曜なの!?」 K 「ね、ひどいデマだよね」 S「金曜じゃ、あと4日も働かなきゃじゃん」 K「・・・気になるのはそこか!」 S「いっそのこと明日終わってくれれば働かなくていいのに・・・」 K「うーむなんともシンガポール人ぽいなあ・・・。でも金曜まであればいろいろ準備ができるね」 S「うん、世界が終わるまでに美味しいもの食べなきゃ。今日はチーズケーキでしょ、明日はデビルズケーキ(チョコケーキ)、明後日はドリアンパフ(ドリアンの入ったシュークリーム)、その次はハーゲンダッツアイス。・・・これくらいかな? 金曜までで全部食べれるかも」 K「ティラミスは?」 S「おっと、ティラミス忘れてた。それから以前かにが教えてくれたロイズのチョコがけポテトチップスも食べなきゃ」 K「そろそろ金曜までじゃ足りなくない?」 S「・・・!(ショック)」

K「シンガポール地震津波も台風もなくて、ラッキーだよね」 S「そりゃそうだけど、シンガポールは小さな国だから、地震津波が起こったら国ごと消えてなくなっちゃうよ」 という会話をした勢いで、試しに13日の地震震度図とシンガポール周辺地図を同じ縮尺で並べてみたら、こんなふうになりました。

シンガポールが小さすぎて見えません・・・いちおう右側の地図の中で赤いフラグがあるところです。確信を持って言えることは、もしも東北地方太平洋沖地震レベルの震災と津波が発生したら、シンガポールは国ごと消えます。ここらへんは低い土地なので津波が来たらひとたまりもありません。おまけにシンガポールなんて半分くらい埋立てで出来ているような国ですから、100年経ったら国が存在していた事実すら消え去ってしまうかもしれません。マレー半島はいちおう半分くらい残るかなー。でも半分くらいは水で埋まりそう。比べてみて日本の大きさがよくわかりました。

日本人ということで、人に会うとほぼ必ず地震の話になります。そしてこちらが何かを言う前に「大変な災害だけど、日本は強い国だから絶対に復興する」と言われることが何度も有りました。私もそうあって欲しいと願っています。

 

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