シンガポールの思い出

2010-2014年、星国に滞在していたときの記録

MC (Medical Leave)

同期3人(シンガポール人、フランス人、インド人)とランチしていて、MCの話になった。
私がいる会社は100人以上が在籍している。誰かが休暇を取ると、全員宛に「今日は誰々が休み」というメールが回る。100人もいるとこのメールの量がすごくて、特に週の頭と終わり(月と金)は少なくても5通は「MCで休みメール」が来ている気がする。

ちなみにMCとはMedical Certificateの略で、病気休暇のこと。有給休暇とはべつに病気の時用の休日として与えられていますが、行使するためには医師による診断書が必要です。特徴は事前申告が不要なこと。だから週の頭と終わりに増えるわけです。日数は会社・人によって異なりますが、 私の場合は有休と同じくらいの日数をMCとして貰っています。

仏「私、この会社の人のMCを信じられないわ!」
印「特に月曜と金曜はね(笑)」
星「シンガポールではどこもこんなものよ」
仏「よく医者が認めるわねえ」
星「簡単よー。頭が痛いっていえばすぐに(診断書を)出してくれる」
仏「さすがに(医療費が会社負担になる)カンパニードクターじゃだめでしょ」
星「うん、それはきびしいと思う。でも普通の医者に行けば簡単」
日「そもそもMCがあるのがすごい。シンガポールに来るまでMCなんて知らなかった」
仏・印「えっ! 日本はMCないの!?」
日「ないない」
仏「じゃあ病気の時はどうするの?」
日「有給休暇で休む」
星「ええー! 有給休暇はholidayのためのものじゃない!」
仏「ねえ!」
印「信じられない」
仏「たとえば手術をしなければならなくて1週間休むときとかは?」
日「会社によっては特別の休みがあるところもあるけど、ふつうは有給休暇」
仏「休むための有給休暇がなくなっちゃうじゃない!」
日「それは、病気やけがをするから悪い。自己管理する責任があるのよ」
仏「わお。日本で1年間の産休をとった後は、すぐにシンガポールに来るべきね」

MCがある国なんて、シンガポールくらいかと思っていたのに、フランスもインドも当たり前のようにあるとは。私のほうが驚きたい。
日本の場合、人によっては「有給休暇=病気や怪我のために残しておく」と考える人もいるのにねえ。いやはや。